タイタンの妖女
そろそろ新しいジャンルをひとつ増やしてみましょう。
- 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/10
- メディア: 文庫
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簡潔に内容を説明すると…
未来を見通す能力を得た男と、彼に反抗する男女の物語…なのか?
ちょっと深すぎて表現が出来ません。
ともかく、読み進めるうちにひたすら辛く悲しくなってくる。
300ページをかけて絶望と無常を味わい、
最後の10ページで掌いっぱいの幸せをすくい上げる、そんなお話。
爽快やスリルを求めてこの本は読んではいけない。
ここには、人が人として生きるに必要な心構えと、スパイシーな皮肉と、
そして地球への愛が詰まっている。
そんな本でした。
文学というよりは、哲学的な側面が多分に含まれているという印象。
ところどころに、恐ろしいほどのセンスが感じられる逸品でした。
忘れた頃にもう一度読んでみたいと思います。
…うむ、内容が無い(笑
えー、次は多分、絡新婦の理(京極夏彦)か、既読の何かになるかと思います。