冷たい校舎の時は止まる

冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)

冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)

無人の校舎に閉じ込められた8人。見えない影がジワリジワリと彼らを追い詰めていく…
的な話。寝る前に読んでたせいでちょっと怖かった。


事件と各人の回想を交互に挟むおかげで読みやすくてサクサク進めるのは良かった。
読後感も、内容のドロドロ具合に対しては悪くない。終わり方は気になったけど。
推理物としては、容疑者が亡霊的なやつなもんで、どこまでをOKとするかの基準が必要なんだけど
そのへんを作中でほとんどフォローしていないので、ちょっと肩透かし。
推理モンとは考えずに読めば良いんだろうけど、
それならもう少し人数を減らしてスマートにしたほうが良かったかも、と思いました。
全員が重いエピソードを持ってるってのはちょっとなぁ…ってのと
出てこなくても良いじゃん、ぐらいの役の人が何人か居たように思うので。
「あー、あるある」的な青少年の悩みが目白押しなので、
色々と新鮮なキモチになれる作品でした。ドロドロだけどな。